2009年9月の記事一覧

結婚指輪に純度の低い貴金属出現

結婚指輪(マリッジリング)や婚約指輪(エンゲージリング)は、
いろいろな形で、その時々の社会状況を反映します。

1000円を切るジーンズがもてはやされる世の中ですから、
やはり出たかという感じですが、
低価格版のプラチナ・ゴールド素材が結婚指輪・婚約指輪でも
使われ始めました。

ゼクシィの2009年10月号に、プラチナ525(純度52.5%)が登場。
これは実態を確認しなくちゃいけないなと、
先週開催された日本ジュエリー協会主催の見本市に足を運ぶと、
プラチナ58.5%という結婚指輪を発見。
さらにWEBで調べると、ゴールドで10金(純度41.7%)の
結婚指輪も発売されていました。

結婚指輪・婚約指輪を含むプラチナジュエリーは、
中国と日本で世界市場の大半を占めてしまうもので、
リングでは純度90%未満の商品は存在しませんでした。
52.5%という半端な数字は14金の純度(14/24)と同じなので、
特別な意味はないけれど、おそらく日本の結婚指輪以外では、
あまり見られない素材でしょう。

一方、10金はもう少しメジャーな素材で、
ジュエリーの本場イタリアでは使われないものの、
アメリカやイギリスの低所得者向けのジュエリーに使われていた素材です。

日本では2−3年前より、低単価化の流れと金価格の高騰で
百貨店の1Fのアクセサリー売り場で使われるようになり、
ファッション重視のアクセサリーブランドでは主流になりつつある素材です。
金の含有率は半分以下ですが、それが結婚指輪にも使われるようになったのですね。
安い素材と言えば結婚指輪にも使われる、シルバー、チタン、ステンレス等は
プラチナやゴールドの10分の1以下の価格ですが、
価格が安いこと自体は何ら問題になることはありません。

新登場の純度の低いプラチナ、ゴールドも消費者がきちんと理解して
購入するならば良いのだけれど、1000円ジーンズのように
「価格は安く、品質はほどほど」と販売されているのとは違い
変に高く見せかけているようで、そこが大丈夫かと思う。

例えば、低品位プラチナの商品名と販売コピー。
・ 商品名 ファインプラチナ585
〜純度100%のプラチナの輝きそのままに、より強くなった新素材〜
・ 商品名 ユーロプラチナ
〜ジュエリー先進国のヨーロッパでは広く普及しています〜
プラチナ100%とプラチナ10%の輝きの違いなんか、誰にもわからないし
プラチナそのものは黒っぽい金属だから、100%の輝きと言われても
まったく理解できません。

それに、ジュエリーでファインジュエリーと言えば、高級品を指しますが
低純度のプラチナが、ファインプラチナを名乗るのはずうずうしいですね。

ましてや、通常のプラチナジュエリーですらあまり一般的でないヨーロッパで、
52.5%のプラチナが広く普及しているって本当の話しでしょうか。
これでは、消費者は混乱してしまうばかりです。

ファインプラチナの商品を掲載しているゼクシィと同じ号の”彼専用ゼクシィ“に
プラチナギルド(南アフリカの鉱山会社がスポンサーのプラチナ広報機関)が広告を
出していて、そこには彼らの長年の主張が明記されています。
“最低でも85%の純度がないとプラチナジュエリーとは呼べないことになっているの”
つまり、プラチナ純度が52.5%や58.5%の「ファインプラチナ585」は
プラチナジュエリーと呼べないということですね。

どうするゼクシィ。
各社の広告を垂れ流して基準を示さないから、善良な読者が困惑するばかりです。

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